労働衛生コンサルタント試験 2020年 労働衛生一般 問06

高気圧障害の症状




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 このページは、2020年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2020年度(令和2年度) 問06 難易度 高気圧障害に関する設問は必出である。基本的な内容であり、確実に正答しておきたい。
高気圧障害の症状

問06 高気圧障害に関する次のイ~ニの記述について、適切なものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

イ 減圧症として、かゆみ、痛み、発疹などの皮膚障害が生じる。

ロ チョークスと呼ばれる四肢の関節痛、運動機能障害が生じる。

ハ 肺酸素中毒の症状として、胸部の痛み、呼吸困難を生じる。

ニ 中枢神経系の障害として、平衡機能障害を生じる。

(1)イ   ロ

(2)イ   ハ

(3)イ   ニ

(4)ロ   ハ

(5)ハ   ニ

正答(2)

【解説】

イ 正しい。減圧症の初期症状として、かゆみ、痛み、発疹などの皮膚障害が生じることがある。

ロ 誤り。チョークスとは、肺に表れる症状で、胸の痛み、咳、息切れなどの呼吸困難のことである。

本肢にある四肢の関節痛、運動機能障害はベンズと呼ばれる。

ハ 正しい。肺酸素中毒の症状として、胸部の痛み、咳、呼吸困難を生じることがある。

ニ 誤り。高気圧障害である中枢神経系の障害としては、知覚障害、運動障害、膀胱直腸障害、メニエール氏症侯群、失語症又は症侯性精神病等がある。

本肢にある平衡機能障害は、どちらかといえば内耳・前庭機能障害として生じる。

2020年11月25日執筆