問01 労働衛生管理に関する次のイ~ニの記述について、作業環境管理に該当するものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ チェーンソー取扱い業務において、日振動ばく露限界値(5.0m/s2)を超えないように、振動ばく露時間の抑制、低振動工具の選定などを行う。
ロ 作業場における外部放射線による周辺線量当量を、放射線測定器を用いて定期的に測定する。
ハ 有害な化学物質を取り扱う設備を密開化する。
ニ 放射線業務において、管理区域を設定し、必要のある者以外の者を立入禁止とする。
(1)イ ロ
(2)イ ハ
(3)イ ニ
(4)ロ ハ
(5)ロ ニ
このページは、2018年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2018年度(平成30年度) | 問01 | 難易度 | かなり基本的な問題である。迷うようなものもない。確実に正答しなければならない問題である。 |
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労働衛生の3管理 | 3 |
問01 労働衛生管理に関する次のイ~ニの記述について、作業環境管理に該当するものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
イ チェーンソー取扱い業務において、日振動ばく露限界値(5.0m/s2)を超えないように、振動ばく露時間の抑制、低振動工具の選定などを行う。
ロ 作業場における外部放射線による周辺線量当量を、放射線測定器を用いて定期的に測定する。
ハ 有害な化学物質を取り扱う設備を密開化する。
ニ 放射線業務において、管理区域を設定し、必要のある者以外の者を立入禁止とする。
(1)イ ロ
(2)イ ハ
(3)イ ニ
(4)ロ ハ
(5)ロ ニ
正答(4)
【解説】
ここ数年、労働衛生管理の手法を具体的に挙げて、作業環境管理と作業管理のいずれに該当するかを問う出題がされている。今年は、それ程、迷うような肢は出されていない。
受験テクニックとして、作業者が現場にいなくても実施可能なものは作業環境管理に分類し、作業者が作業現場にいなければ実施できないものは作業管理に分類する。さらに、作業者の身体にかかわることで作業者が現場を離れていても実施できるものを健康管理に分類することで、ほぼ正答できる。
この方法では、迷うようなものとして、次のものがある。ただ、いずれも教科書的には作業管理だが、作業環境管理で活用できないこともない。
① 個人ばく露測定 作業管理
② 生物学的モニタリング 作業管理
イ 作業管理となる。振動ばく露時間の抑制、低振動工具の選定は作業管理となる。
ロ 作業環境管理となる。これは分かるだろう。放射線の周辺線量当量は作業環境である。これを測定することは、作業環境管理の第一段階である。
ハ 作業環境管理となる。密閉化は、作業環境中の有害因子を良好な状態で管理することを目的としており作業環境管理となる。
ニ 作業管理となる。立入禁止措置は、作業環境の改善ではない。従って、作業環境管理とはならない。