労働衛生コンサルタント試験 2017年 労働衛生一般 問24

職場における腰痛予防対策指針




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合格

 このページは、2017年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。

 解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。

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2017年度(平成29年度) 問24 難易度 腰痛予防対策指針に関する基本的な知識問題。組合せ問題でもあり、正答できなければならない。
腰痛予防対策指針

問24 厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」の別紙「作業態様別の対策」の「Ⅰ重量物取扱い作業」に関する次のイ~ニの記述について、適切でないもののみの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

イ 満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるように努める。

ロ はい付け作業では、はいを肩より上で扱い、はいくずし作業では肩より下で扱う。

ハ 腰部保護ベルトは、全員に使用させるようにする。

ニ 長時間の車両運転の後は、小休止やストレッチングをしてから積み下ろし作業をする。

(1)イ  ロ

(2)イ  ハ

(3)イ  ニ

(4)ロ  ハ

(5)ハ  ニ

正答(4)

【解説】

以下により(4)が正答となる。

イ 適切である。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」の別紙「作業態様別の対策」の「Ⅰ重量物取扱い作業」には、「満18歳以上の男子労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね40%以下となるように努めること」とされている。

ロ 適切ではない。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」の別紙「作業態様別の対策」の「Ⅰ重量物取扱い作業」には、「はい付け又ははいくずし作業においては、できるだけ、はいを肩より上で取り扱わないこと」とされている。従って「はい付け作業では、はいを肩より上で扱い」としているところが誤りである。

ハ 適切ではない。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」の別紙「作業態様別の対策」の「Ⅰ重量物取扱い作業」には、「腰部保護ベルトの腹圧を上げることによる体幹保持の効果については、見解が分かれている」とされており、「腰痛がある場合に装着すると外した後に腰痛が強まる」とされている。

ニ 適切である。厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」の別紙「作業態様別の対策」の「Ⅰ重量物取扱い作業」には、「小休止・休息を取り、下肢の屈伸運動等を行うことは、下肢の血液循環を改善するために有効である」とされている。

2019年12月01日執筆 2020年03月20日修正