問8 暑熱作業時の熱中症を予防するために、熱へのばく露を止めることが必要とされる兆候に関する次の記述のうち、最も適切でないものはどれか。
(1)心機能が正常な労働者については、1分間の心拍数が数分間継続して180から年令を引いた値を超える場合
(2)作業強度のピークの1分後の心拍数が110を超える場合
(3)休憩中等の体温が作業開始前の体温に戻らない場合
(4)作業開始前より1.5%を超えて体重が減少している場合
(5)急激で激しい疲労感、悪心、めまい等の症状が発現した場合
このページは、2012年の労働安全衛生コンサルタント試験の「労働衛生一般」問題の解説と解答例を示しています。
解説文中の法令の名称等は、適宜、略語を用いています。また、引用している法令は、読みやすくするために漢数字を算用数字に変更するなどの修正を行い、フリガナ、傍点等は削除しました。
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2012年度(平成24年度) | 問08 | 難易度 | 熱中症に関するやや詳細な知識を問う問題である。やや、難問だっただろうか。 |
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熱中症 | 4 |
問8 暑熱作業時の熱中症を予防するために、熱へのばく露を止めることが必要とされる兆候に関する次の記述のうち、最も適切でないものはどれか。
(1)心機能が正常な労働者については、1分間の心拍数が数分間継続して180から年令を引いた値を超える場合
(2)作業強度のピークの1分後の心拍数が110を超える場合
(3)休憩中等の体温が作業開始前の体温に戻らない場合
(4)作業開始前より1.5%を超えて体重が減少している場合
(5)急激で激しい疲労感、悪心、めまい等の症状が発現した場合
正答(2)
【解説】
本問は、平成21年6月19日基発第0619001号「職場における熱中症の予防について」の「解説」の「4 健康管理について」の(3)からの出題である。
【職場における熱中症の予防について】
4 健康管理について
(1)及び(2) (略)
(3)心機能が正常な労働者については1分間の心拍数が数分間継続して180から年齢を引いた値を超える場合、作業強度のピークの1分後の心拍数が120を超える場合、休憩中等の体温が作業開始前の体温に戻らない場合、作業開始前より1.5%を超えて体重が減少している場合、急激で激しい疲労感、悪心、めまい、意識喪失等の症状が発現した場合等は、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候であること。
(1)正しい。心機能が正常な労働者については、1分間の心拍数が数分間継続して180から年令を引いた値を超える場合は、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候である
(2)誤り。作業強度のピークの1分後の心拍数が120を超える場合が、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候である。110ではない。
(3)正しい。休憩中等の体温が作業開始前の体温に戻らない場合は、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候である
(4)正しい。作業開始前より1.5%を超えて体重が減少している場合は、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候である
(5)正しい。急激で激しい疲労感、悪心、めまい等の症状が発現した場合は、熱へのばく露を止めることが必要とされている兆候である