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表2:ECETOC TRAによる職業ばく露評価のための入力項目(DEHP の作業例)

入力内容 入力カラム
(55~69)
備考
シナリオ① シナリオ② シナリオ③
プロセスカテゴリー/別表を参照して入力する PROC8b
(専用設備での容器/大型容器への/からの物質または調剤の移送)
PROC5
(調剤、アーティクルへ配合のためのバッチプロセス(混合及び混和))
PROC14
(打錠、加圧、押し出し、造粒による調剤またはアーティクルの生産)
D 別途作成された表を利用して選択する。
作業形態 Industrial Industrial Industrial E 専属か否か
固体か No(液体) No(液体) No(液体) F
発塵性又は作業温度における蒸気の揮発性(Pa) 常温の場合は入力不要 1.44(150℃)(※2) 1.61(200℃)(※2) G  
作業時間(時間/日) 15 分未満 4時間以上 4時間以上 H  
換気の状況 屋内 屋内で局所排気装置付 屋内で局所排気装置付 I
呼吸用保護具の有無と、効率 No(マスクを使用せず) No(マスクを使用せず) No(マスクを使用せず) J
製品中の対象物質含有量 25%以上 5~25% 5~25% K
手袋の使用 No(手袋を使用せず) No(手袋を使用せず) No(手袋を使用せず) L
【参考】使用量 20リットル 400ミリリットル 10リットル

 入力は「発塵性又は作業温度における蒸気の揮発性(Pa)」を除き、すべてプルダウン選択方式である。

 蒸気の揮発性を求める方法(※)は以下による。作業温度が常温ではない場合、蒸気圧は、温度(絶対温度)と蒸気圧の比例計算より求める。上記シナリオが150℃で取り扱う場合の計算は、以下のとおり(モデルSDSより、DEHP の20℃の蒸気圧は 1 Paと仮定)となる。

  150℃の蒸気圧 =20℃の蒸気圧(Pa)×(150℃の絶対温度/20℃の絶対温度)

          =1 ×(150+273)/(20+273)

          =1.44 Pa

 蒸気の揮発性を求める方法は、一般財団法人化学物質評価研究機構「ECETOC TRAを用いる(推定ばく露濃度の算出を含む)労働者リスクアセスメントマニュアル」(2016年6月)を参考にしています。